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■ 平成22年度 大阪大学防災訓練を実施しました ~災害に備えて~
 安全衛生管理部では、学生・教職員の防災意識向上を目的に毎年キャンパス単位での防災訓練を実施しています。
今年度は9月1日の「防災の日」にあわせて、去る8月31日(火)に豊中キャンパスにおいて、地震による火災、
建物倒壊等の災害が発生したことを想定した大規模な防災訓練を行いました。
 今回の訓練は2部構成で、第1部では豊中キャンパス各部局
による避難訓練を、第2部ではグラウンドにおいて全
学的な防災訓練を実施しました。第2部では、豊中市消防
本部、大阪市消防局航空隊、大阪府保健医療室医療対策課、
大阪府池田土木事務所、大阪府豊中保健所、大阪府豊中警
察署等の関係行政機関にご協力をいただき、@防災ヘリ及
びドクターヘリの着陸、救助訓練、Aトリアージ訓練、B
消防はし
ご車による高層建物救助訓練、C高層建物からの緊急脱出のための降
下訓練、D消火器による初期消火訓練、E非常食の炊き出し訓練等を
実施しました。
 特に今年度は、豊中キャンパスグラウンドが大阪府の広域避難場所及び防災ヘリの着陸拠点に指定されているこ
とを踏まえ、実際のヘリの着陸が安全かつスムーズに行われるよう、グラウンドにおいて防災ヘリ(大阪市消防局
航空隊)及びドクターヘリ(大阪府保健医療室医療対策課)の着陸・救助訓練を行いました。また、総合図書館で
は屋上に取り残された要救助者を、ヘリからロープを降ろし消防隊員が抱えたまま吊り上げた後、ヘリをグラウン
ドに旋回させ、安全に着陸・避難させる訓練を行いました。映画さながらの大迫力で、参加者からも大きな歓声が
上がっていました。
 皆さんはDMAT(Disaster Medical Assistance Team)という組織をご存知でしょうか?大規模な自然災害・
事故等が発生した場合に、直ちに駆けつけ救急医療を行う災害派遣医療チームです。本学医学部附属病院は大阪府
のDMATに登録されており、今回の訓練では、DMAT隊員の高度救命救急センターの医師、看護師、事務スタ
ッフに出動いただき、消防隊員とともに、模擬負傷者の緊急度、重症度を評価し、治療の優先順位付けを行うトリ
アージ訓練を行っていただきました。
 当日、ドクターヘリに搭乗し、医学部附属病院から駆けつけてくださった鷲田総長の挨拶を抜粋します。
「非常時、災害時に日常のシステム自体が壊れてしまう、あるいは停止してしまうので、ひとりひとりの動きをい
かにうまく秩序だったものにしていくか、その仕組みの設計が大事である。きちんと全体を見渡して、機転を利か
せた動きをすることが大事である。体で覚えないと機転は利かせられないし、咄嗟に動けない。参加者にはとにか
く体を動かして大汗をかいてほしい。」
火災や地震などの災害は、いつ・どこで発生するか分かりません。自分の身はまず自分で守らなければなりません。
日頃からわれわれ自身で災害に備えることが大切です。実際に消火器を使用したり、自分の足で避難した経験は、
必ずや万が一の時に役立ちます。今後皆さんの部局等で防災訓練が行われる際は、積極的に参加してください。

 最後に、今回の訓練の企画・実施にご協力いただいた関係行政機関、地域住民の方々、学内関係部局、そして残
暑厳しい中訓練に参加いただいた学生・教職員の方々に厚くお礼申し上げます。

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