Department for the Administration of Safety and Hygiene. OSAKA University
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●定期巡視システムの運営 ●事故情報の収集とフィードバック ●安全教育の推進
●教育教材の開発 ●環境安全化学研究室 ●防災訓練の実施
●AEDの設置 ●資格取得の推進 ●その他、安全衛生管理部の業務

●定期巡視システムの運営 ・・教育研究機関としての安全体制を築く・・
 大阪大学では安全活動として、各部署における自主的な管理を推
進し、その管理状況を安全衛生管理部がチェックするという定期巡
視システムを構築しています。
 この自主管理を行うための基準を統一するために、安全衛生管理
チェックシートを導入しています。このチェックシートで文系、理
系を問わずすべての部署が統一基準で自主管理が行えるように工夫
されています。
 この基準に加えて各研究室に特化した安全対策を盛り込み、各研
究室における自主管理活動としています。


<<巡視中   <<巡視結果の検討


安全管理は整理整頓から

 地震対策!
 棚・書庫は固定!

出入口付近は通路確保

毒物薬品施錠管理


●事故情報の収集とフィードバック ・・大学における事故の傾向を探る・・
 安全衛生管理部では学内で起きた事故事例を収集
しています。収集した情報は、どこで、どのような
状況で事故が起きるのかを解析することで、再発防
止策を検討する材料とし、全学にフィードバックし
ています。また、この情報は統計・分析などの学術
研究にも活用し、様々な視点から事故の分析を行う
材料としています。

全学の事故傾向
 大学で起こる事故には専門分野は違えど、共通の
背景要因が潜んでいることが多く、多数の事故の解
析を行うことで見えてくる要因があります。
 安全衛生管理部では今後も再発防止のために、事
故情報の収集と解析を継続していきます。

  
  


●安全教育の推進 ・・安全意識の向上を目指して・・
 安全衛生管理部では、教育機関としての特性を生かすべく、安全・衛生に関する教育面にも力を入
れています。
 大学内での安全活動の理念、方法を説明する講習会や、安全衛生集中講習会を春季、秋季の年2回
開催し、期間中は1週間に渡り、化学物質の取扱い、酸欠事故防止、高圧ガス取扱、レーザーなどの
危険作業の安全講習に加え、メンタルヘルスやフィジカル面での健康管理、事故情報から解析される
事故発生のメカニズムや、定期巡視の視点から見られる学内の安全管理についてなど、様々な講習を
開催しています。
 心に響く講習会を目指し、いかに自分のこととして認識してもらうか、ということを念頭に今後も
内容の充実を図ります。
 その他、学生対象の講義、不定期に各部局で行われる講習会等
への講師派遣等も行っています。
 大学における安全をより合理的に、そして効率の良いものに
華するためには構成員の安全意識の向上が不可欠と考えらます。
そのための教育を様々な形で今後も実行していきます。



●教育教材の開発 ・・響く教育を考える・・
 安全衛生管理部では教育に関する取り組みとして、安全テキスト、ビデオ(DVD)の作成を行っ
ています。実際の事故事例を交えて、危険作業、その安全対策についての解説を行ったテキストに加
え、“目で見る”危険行動、安全対策を実現するために、関係する部局と協力しながら、DVDを作成
しています。
 また、同様に“目で見る”危険行動、安全対策に加え、危険を体感する、ということを目的として、
安全講習会時には目前での引火実験などを行い、その場で危険をイメージしやすい工夫などを行って
います。
 こうした教材は今後も開発を続けていきます。
<<作成した安全テキスト・ビデオ
  「大学人のための安全衛生管理ガイド」
  「基礎化学実験安全オリエンテーション(DVD付)」
  「バイオ系実験安全オリエンテーション(DVD付)」
  「安全衛生ガイドライン(全学共通)」
  「病院安全衛生ガイドライン」   等


●環境安全化学研究室 ・・研究への展開・・
 安全衛生管理部では管理、教育に加えて、「研究」としての活
動を行う環境安全化学研究室を立ち上げています。
 学生・教職員に対する安全衛生教育、講習を通じた大阪大学の
安全風土の醸成を行うと共に、広く科学技術の安全に寄与する研
究を行っています。
 化学的な根拠に基づいた安全教材の開発や、学内における事故
の分析から、傾向を探り、再発防止策についての検証、そして学
内のみならず、日本、世界の大学内の事故に関する調査研究を行
い、様々な分野での事故からの共通の要因を探り出すことで、よ
り安全な研究・実験操作の提言、指導を行っています。
  



<<解析例:薬品による事故の専攻による分類
   同じ理系でも、化学、物理、生物系で傾向が
   異なることが分かります。物理や生物系では
   薬品を道具やツールのひとつとして使用する
   傾向があるため、薬品自体の有害性について
   の認識が不十分ではないのか?と考え、「非
   化学系のための化学講習会」の立案、実施等
   を行っています。


●防災訓練の実施 ・・有事に際しての対策を・・
 大阪大学では毎年、防災訓練を実施しています。訓練は、各地
区の消防本部とも適宜、合同で企画・実施しています。例えば、
平成20年度の訓練では、東海、近畿、及び四国の広い範囲で震
度6弱の地震が発生した場合を想定し、避難訓練、災害対策本部
設置訓練、初期消火訓練、応急救護訓練等を行いました。また消
防本部の隊員の協力の下、はしご車救助訓練、放水訓練、応急救
護所(エアーテント)設置訓練、トリアージ(治療を優先すべき
患者の選別)訓練等も行っており、有事に際しての対策に努めて
います。



  
平成20年度防災訓練について(学内専用)
平成22年度防災訓練について(学内専用)


●AEDの設置
 大阪大学では、学内における活動中に起こりえる心臓突然死に備
えるため、近年、駅や空港などの公共施設でも設置が進んでいるA
ED(自動体外式除細動器)の導入を率先して行っています。学内
主要箇所を始め、スポーツ活動を行う施設など、現在、各キャンパ
スに計70か所を超える場所に設置を行っています。同時にAED
の使用方法を含めた救命救急訓練の実施にも力を入れており、各消
防本部の協力のもと、救急救命体制の充実に努めています。
AEDの操作方法、学内設置場所について
 

●資格取得の推進 ・・大学人のさらなる意識向上・・
 安全衛生管理部では、安全衛生に関する資格の取得を推進しています。
 国内には様々な危険作業に対する法規制があり、その作業を遂行するに当たって多くの資格があり
ます。
 資格の取得はその危険作業を行える許可を得るだけでなく、根本として何が危険な作業なのか、と
いうことを知ることができるため、安全意識の向上という教育面としても有効に働くものです。
 資格の例:
  ・衛生工学衛生管理者
  ・衛生管理者 第1種、第2種
  ・作業環境測定士 第1種、第2種
  ・高圧ガス取扱責任者
  ・有機溶剤作業主任者
  ・特定化学物質作業主任者
  ・酸素欠乏危険作業主任者
                 等


●その他、安全衛生管理部の業務
 ●安全衛生ガイドラインの策定
 ●各種マニュアルの作成
 ●事業者の報告義務等の履行
 ●事業場安全衛生委員会等の開催運営
 ●各種法令対応管理
  ・労働安全衛生法 関連施設・機器届出

  ・高圧ガス保安法 関連施設・機器類届出
  ・バイオセーフティ関連法規 届出
  ・その他安全衛生関連法規の対応、届出
 ●リスク対策、喫煙対策、流行性疾患対策
 ●防災対策
 ●核燃料・核原料の管理(核燃料物質管理室)
 ●安全協議会等の主催、参加、取りまとめ等
  ・国立七大学安全衛生管理協議会
  ・中国・四国地区国立大学法人等労働安全衛生協議会
  ・大学等環境安全協議会
  ・日本化学会、安全工学会
  ・研究実験施設・環境安全教育研究会
                     等


 大学においても、薬品、高圧ガスの取扱いや、バイオハザード物質の取扱い、高圧容器の取扱いな
ど、特殊作業を行う場合、数多くの法規制が関係します。それら法令に関する情報管理や届出対応な
ど様々な関連業務を行っています。



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